以前に修理から帰ってきた子としてインスタに載せたParaboot Avignon(アヴィニョン)
こちらの靴ですが、インスタにも書いた通り元々の色はマロンのモノを染色しました。
今回は染色した経緯や染色前と後、経過を話していこうと思います。
目次
アヴィニョンってどんな靴?
染色云々の話をする前にまずParaboot アヴィニョンとはどんな靴なのかを軽く話したいと思います。
Paraboot アヴィニョンとは
Paraboot アヴィニョンとは、
- Parabootのモカ割れしない方のUチップシューズ
- 本国ではモカ割れする方よりポピュラー??
- モカ割れする方より万人の足に合う??
- モカ割れする方よりスマートな雰囲気??
- モカ割れする方より履いている人が少ない??
圧倒的私見の極みみたいな説明になってしまいましたwww
シャンボードよりアヴィニョンの方が好きなのが滲み出てますね(笑)
どちらも大好きな革靴です!!
現にシャンボードもアヴィニョンも3足ずつ所有しています。
と、そんな話は今回どうでも良いですね(笑)
染色の経緯
これみよがしに写真をバンバン載せてみました(笑)
でも、こういうブログって写真あってナンボみたいなとこありますよね!
少なくとも私はそう思うので写真の限り載せたいと思います!
やっぱマロン時代もイイですねー(しみじみ)
で、肝心の何故染めたんだという話ですが、
右足のアッパーがよく分かりやすいと思うんですが、何か白い斑点のようなシミがあるのが見えますでしょうか。
これどこでやったか全く分からないんですが、どうやら漂白剤的なモノで色が抜けてしまったようなんです……
クリームで誤魔化せるか??
など何らかの形で色抜け部分に色を戻せないかと試行錯誤してみたのですが、結果……
惨敗……
成すすべ無し
悲しみよこんにちは
正直、フツーに歩いている分には分からないというか他人は気にも留めないし気付かないと思います。
でも、こういうのって一度気になると他人が見ていないと思っても本人が気になってどーしようもなくなりません!?
そうしてどうしよも無い気持ちが向かった先が、
『いっそ黒にしてしまえ』
だったわけなんです。
アヴィニョン 暗黒面へ
ダークサイドに堕ちた私は、アヴィニョンも道連れにしようと諸々の用意を始めました。
いざ!スピランで染色!!
というわけでネットで色々調べたところ革の染色用の塗料がいくつか出てきました。
その中で今回はこのスピラン使用することに決めました。
因みにこれはアルコール染料でして水性染料のものもありますが、染色具合としては差は無さそうだったので好みの方で良さそうです。
裏面に塗り方等、色々と記載があり刷毛で塗るか布でポンポンして染めるようなことが書いてありましたが、今回は細かい部分もしっかり塗りたいという気持ちもあったので水彩用の筆で染色してみました。
結果として、筆で塗るのは半分正解という感じでした。
広い面をムラなく塗るにはもう少し面積の広い筆
=刷毛を用意した方がいいです。
という事で、おすすめは平の刷毛と細かいところを塗る平筆を用いるのが良いと思います!
これが正解ですね!(きっと)
これはパティーヌなのか??
パティーヌというのは革の染色技法の一つで、かの有名なイタリアのBerluty(ベルルッティ)がその祖とされています。
この技法は、革の表面に色を何層にも重ねていくことで立体的なグラデーションを作っていくものです。
ですが、今回私が行なったのは茶靴を黒に塗り替えた『だけ』です。
なので今回の作業は、色の染め直し
『リカラー』に当たると思います。
パティーヌで検索してここにたどり着いた方がいましたら申し訳ありません。
暗黒面に堕ちたその後
肝心の仕上がりはどうなんだ??
というところなのですが、染色後一日放置した後にササッとプレメンテに近い処置をしました。
仕上がりは、上々でキレイな黒のアヴィニョンになったと思ってました。( ☜ ここ重要)
なったと思ったんですが、着用しいてくうちに徐々に地の茶色が所々透けて見えてきてしまい何とも言えない感じに変わっていってしまいました……
脱色なしはダメ!?
靴の染色は今回で二度目だったのですが、以前に茶色(最早灰色に近かった)のドクターマーチンを赤色に染色した際も脱色の工程は省いていた為、今回も何の疑いもなく脱色せずに上から黒の染料を塗りました。
しかし、今回は擦れ易い履き口や靴紐の辺りが徐々に茶色に戻ってきてしまいました。
因みにドクターマーチンの方は、リカラー後一年程経ちますが特に変わりなく色抜けは今もところ見られません。
この違いは何だろうと考えて思うところは、マーチンの方は乾燥しきっていてカラカラに乾いた状態に染料を入れた為、よく中まで染料が浸透したのかな?と思います。
レザーフィックス等の必要性
このローパススピランに限った事ではないのですが、革の染色を行った際は青枠で囲った所に書いてあるようにレザーフィックスやレザーコートといった塗料でコーティングする必要があります。
ならなんでお前やってないんだよーーーーーー!!!!!!!
待ってください!!
一応理由はありますのです……
ガラスレザーのようになってしまうのではないかという心配
これです!!
心配になりませんか??
皆さん靴を選ぶ時、様々な部分に注目して最上の一足(一足とは言っていない)を選ばれると思います。
そんな中でもやはりアッパーの質感というものは、靴選びの重要な部分を占めるのではないでしょうか。
少なくとも私はそうなのです。
その私の中で一番重要なアッパーの質感がガラスレザーやパテントレザーのような樹脂コーティングの質感に代わってしまったら……
目も当てられません、ぴえんものです←
という理由もあり私は色落ち止めのコーティング剤は塗らないという選択に至ったわけです。
しかし、結果はご覧いただいた通りの有り様です……
やはり塗りたての時のキレイな色を色落ちせずに保つには色落ち止めは必要のようです……
まとめ
とまぁこんな感じでアヴィニョンはダークサイドに落ちたが、徐々に元の心を取り戻しつつあるというお話でした。←??
まぁ茶芯っぽい感じでいいかな?と思って気持ちも落ち着いた気がしてたのですが、
………………
……………………………………
………やっぱり真っ黒がよくない??
この記事を書くにあたって改めて調べたところ色落ち止めには「艶消しタイプ」なるものもあるようで……
というわけでエピソード2を匂わせてこの記事は終わりたいと思います(笑)
以上であります!